オイルサーディン丼食べたい。
山と食欲と私(登山版孤独のグルメ)で日々野鮎美ちゃんが食べてるやつ。
そう思って友達誘って鞍掛山に山飯食いに行きました。
己のもてる道具と限られた装備の中で作る昼食・・・そう、食戟ですよ。
ちなみに、今回の米は、劇中で鮎美ちゃんが使っていたメスティンの飯盒ではなく、熊本地震の際にちょっと話題になったジップロックで煮て米を炊くってやつを試してみました。
要するにジップロックに米と、同量程度の水を入れて15分鍋で煮る(湯せん?)だけという非常に手軽に見える方法です。
ジップロック内で調理するので、湯せんにつかう水は極端な話泥水でも構わない。べつにちょっとヌカくさくったってよければ米研ぐ水ケチったって、まあ食べられるレベルのご飯が炊けるって手法。今は無洗米もあるしね。
参考>> 災害時にも役立つ。わずかな水でごはんをおいしく炊く方法
というわけで上のホームページを参考に山頂で喜び勇んでやってみました。ジップロックに米と水いれて煮るだけ。かんたんですね。楽勝で失敗しました。
まあ、食えたんですけどね。オイルサーディン丼という料理に助けられた感じです。イマイチでした。
※ちなみに今回の山飯MVPはお子さんと来た人妻のアヒージョ。
このジップロック飯。出来に納得行かなかったので家で再挑戦してみた。
ジップロックの中に入れる米は80グラムくらい。多すぎるとうまく炊けない
鍋の水は多め
山でやったように3袋とか入れて横着しない
この条件を守ってチャレンジ。ええ、もちろんリベンジは大失敗です。
理由は簡単。ジップロックが熱で溶けます。そりゃそうだ。ジップロックの耐熱温度せいぜい100度あるかないかくらいじゃん。旭化成に電話したって多分「湯せんには使えません」っていうに決まってるわ(゚Д゚)
山では鍋底にパウチしてる値段高めのソーセージ敷いてやったからたまたま無事だっただけ。
参考にしたホームページとかでは「鍋肌に袋が当たらないように注意」とか書いてるけど、そんなのよほどでかい鍋使わないかぎりはほぼ無理な話でぜんぜん現実的じゃないよね。
というわけでそもそもジップロックでコメを炊くのは災害時だとしたって現実的じゃないです。うまくいく条件が厳しすぎます。
思うに、たぶんここ最近ネットで出回ったジップロックで米を炊くって手法、嘘っぱちとまではいわないけど鵜呑みにしてやったら多くの人は失敗します。溶けるもんジップロック。溶けなかった人はちゃんと袋の耐熱性を吟味して選んだのか、めっちゃ頑張ってお湯の中の袋転がしてたのか、はたまた鍋が特殊だったのか・・・・とにかく、かなり道具を選ぶか、神経使って調理を見守っていないとうまくいきません。
それでも途中まで頑張ったので自分なりにジップロックで炊く方法を編み出してみました。これなら一応炊けます。
ジップロックは中サイズと小サイズを用意
小サイズに米と水を入れて空気を抜いてジップしたら中サイズに入れる
ジップロックの中に入れる米は80グラムくらい。多すぎるとうまく炊けない。
鍋の水は多め
山でやったように3袋とか入れて横着しない
鍋底になにか敷く
コッヘルとか使うときは鍋底にそこらへんの小石とか敷くといいかもしれない
15分から20分湯煎して、その後10分くらい蒸らす
こうするとまあ、外側の中サイズのジップロックは死にますが、小サイズは生き残ってオイルサーディン丼でなら美味しくいただける程度のものは炊けます。
最初にも言ったけど、このジップロックで米を炊くって話は熊本地震以降、結構色んな所で取り上げられていました。
実際試してみて思ったのは「やっぱ人づてに聞いた情報って簡単に鵜呑みにしちゃいけないよね」ってことです。素直さというのは貴重な素質ではありますが、同じくらい自分の頭で考えるってのも大切なことだと改めて反省しました。
【まとめ】少ない水で米を炊かなければならなくなったときは、ジップロックじゃなくてアイラップとか使いましょう。
アイラップは湯せんもできると書いてある。とりあえず2重にして使えばここで書いた方法で米くらい炊けるんじゃないかと。
それはそれとして、山飯登山はすごく楽しかった!こりゃもうオススメのレジャーですよ。
また山と食欲と私読んで試せるやつがあったらやりたいです。
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